2018年、平成最後の夏に富士山登山に挑戦し、見事登頂してきました! 2017年の暮れに突如として湧き上がった「富士山に登らなければ!」という謎の使命感。達成できて嬉しいです。今回は、写真&文章仲間のゆりちゃん(@yuriponzuu)を誘い、ツアーでの登山に参加したので、それについて書こうと思います。
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WILLERの女性安心ツアーで富士登山してました!
今回参加したのは、夜行バスなどでも知られるWILLERの「女性安心富士登山」に登山アイテム6点のレンタル付きのツアー。登山は幼少期に家族でしていたくらいの初心者。登山グッズをもちろん持っていなかったので、レンタル付きなのが嬉しいポイント。買う手間もないので楽でした。
さらに女性2人での参加なので、
*バスの席は女性が隣同士
*山小屋女性安心エリア
と、安心&安全確保。お値段も先着特価なら23,800円とかなりお得です。
それでなくても3万前後で【出発日の夕食、登頂日の朝食】【下山後の温泉休憩】がセットってかなりコスパ良いのでは?
外国人旅行者ツアーと
今回だけなのか毎回なのかはわかりませんが、乗車したバスには日本人ツアーグループと外国人ツアーグループがあり、2人の女性添乗員(ツアーコンダクター)さんがそれぞれのグループを担当してくれました。
途中、サービスエリアやレンタル道具店に立ち寄りながらバスで5合目まで向かいます。移動中は外国人グループと同じでしたが、登山開始の集合からはそれぞれ別になりました(全体40名弱で一緒に登るのかと思っていたから、あっさり別れてびっくりした!)。
それぞれのグループに、ガイドさんと添乗員さんそれぞれ1名ずつついてくれるので、かなり心強かったです。
6つのレンタル登山アイテムについて
先ほども書いた通りツアーは6つの登山アイテムのレンタル付き。登山初心者や、ガチの登山グッズは持っていない人でも安心です。レンタルしたのは、
トレッキングシューズ・レインウェア(上下)・防寒着(フリース上)・ザック(30Lくらい)・ヘッドランプ・ストック
このレンタルアイテムについて追加でお伝えしたいことだけ何点か。
▷トレッキングシューズ
トレッキングシューズ、実はソックスも1足ついてきます! ので、自宅から持っていくのは替えの1足で良さそうです。私は確認不足で履き替え用も含めて前日に2足買ってしまったので最初に知っておきたかった…! かなりふかふかでちゃんと厚手の新品でした。
*天候によってはもう1足予備を持っておくのはありですが、はき替える場所があるかは微妙なところ。
シューズ自体も綺麗でびっくりしました。サイズは予約時に指定しておくのですが、ピックアップする時にも試着して最終確認ができるので、サイズが不安の方は当日確認すれば大丈夫かと思います。
ちなみに、これは今回間違って入っていたのかわからないのですが、ショートスパッツ(ゲーターと呼ばれる足首辺りをおおう砂よけ)も付いていました。ないと思っていたからラッキー! これ、下山時に重宝します。
▷レインウェア・防寒具
レンタル屋さんでピックする際にサイズ交換可能です! 防寒具はフリース。そこまでもこもこしていませんが重ね着にはちょうど良いくらいのもの。ただ、ダウンではないので、寒さが心配な人は持っていくと良いかもしれません。
▷ヘッドランプ
ツアーで宿泊する8合目の山小屋「トモエ館」のヘルメットが、登山前に配られます。ご来光目指して登頂する際にこのヘルメットにヘッドランプをつけます。直接かぶるのが気になる人や耳の寒さ対策をしたい人は、中にかぶるようのニット帽を持っていくのはアリ。
▷その他レンタル品
上で挙げた以外にも、オプションでレンタルできるアイテムも。私は手袋とトレッキングパンツを追加。シューズの際にもちらっと書きましたが、レンタル品はすべて当日サイズ確認&交換が可能です! 追加料金を払えば新たにレンタルすることもできます。
それを知らなくて事前に何回かサイズ交換や追加オプションを電話でお願いしてたんだけど、心配無用でした。笑
山小屋「トモエ館」について
1日目は、5合目から8合目の山小屋まで約6時間かけて登ります。そして8合目の山小屋「トモエ館」さんで夜ご飯と睡眠。
山小屋はどこも人が多そうでしたが、ここも例外ではなく登山者が入れ替わり立ち替わりご飯を食べたり休憩したり。それに合わせてスタッフの人たちも若干殺気立っていた気が(笑)。ちゃんとケアしてくれるのですが、山の方々ってやっぱり行動がてきぱきしているので、ちんたらしていると早く動くように言われます(ご飯食べたらすぐに席を空けてとか)。
さばさばしているのでそこは予め知っておくと気が滅入らないかもしれません(笑)。夜ご飯はハンバーグカレーでした! 夜は少し冷えてくるし、登山していると食べても食べてもお腹すくのでかなり沁みました。美味しかったです。
■寝室状況
女性8名が相部屋です。相部屋というか2段ベッドの広い区画みたいなスペースがあって、雑魚寝するような感じです。一応ひとり分のスペースは確保されていますが、広い部屋に雑魚寝ではありません。
ひとり1枚、寝袋が用意されており、その下にふかふかマットみたいなのが敷かれているので体は全く痛くありませんでした。ただ、余分な広さがない&蛍光灯はあるけど薄暗い感じ&天井低いのでお気をつけて。低身長の私でも、10分の間に3回も頭をぶつけました。
またそこで着替えたり体拭いたりするので、着替えは上半身だけが無難かも。神経質な人は、寝る時用に耳栓やアイマスクを持っておくのもおすすめです。私は高山病が怖くて寝れなかったのですが、ガイドさんはうるさくて寝れなかったらしいので。
■就寝時は高山病に注意
人口密度が高い&高山なのもあって、私はここで初めて酸素缶使いました。寝ると呼吸が浅くなるので、余計に起きたとき高山病になっている可能性もあるのだとか。もともと頭痛持ちでその気配がきていたので、深呼吸と酸素缶で対策を繰り返しました。友だちが持っていた酸素タブレットにもすごく助けられました。
■おすすめお土産品
トモエ館ではお土産や飲食物の購入ができます。その中でもあんぱん(300円)とくるみチーズパン(400円?)は並ぶほどの人気だとか。
ご来光の待ち時間にあんぱんをいただきましたが、たっぷりあんが入っていて美味しかった! 名物らしいので記念に食べてみるのも◎。
もう1つのおすすめは、ポストカードセット(3枚+切手1枚分)。夜のうちに買って書いておけば、翌日登頂したときに山頂ポストに投函できるのでこちらも記念になりますよ。私は実家に出しました! ただ、登山期間中でも山頂ポストへ投函できる日数が決まっているらしいのでチェックできそうだったら予め確認しておくと良いかもです。登頂時に出せなかった場合はトモエ館さんに出してもらうことができますよ!
■レンタル品
防寒着のレンタルがここでもできます。しかもたった500円! 無理にフリースなど買って用意しなくても、ここで1泊で借りれば荷物にならなくて良いかも。
私は、Tシャツ、長袖パーカー(日焼け対策)、フリース(レンタル)、ウィンドブレーカー、レインウェア(レンタルの)だけでご来光を待つときに寒すぎるかもということで、もこもこダウンをレンタルしました。が、結果使わなかった……。
でもあるとないのとでは安心感が違うので、今回たまたまいらない寒さだったけど、自分の体調含めて考えてみてください。後ほどご紹介する、山頂でのお鉢巡りに参加する人はずっと歩いていることになるので、新陳代謝が良い人は余分なアウターはなくてもいい気がします!(時期や天候にもよると思います)
■登頂時
登頂時に雨が降っていなければ、登頂に必要のないアイテムを全て山小屋に置いておくことができます。ここで預けておくとかなり身軽に登頂できます。着替えや余分なタオルに飲み物、メイクポーチなど全て置いていきましょう!
■登頂後の朝ごはん
登頂後は山小屋に戻って、お待ちかねの朝ごはん。和食のお弁当が待っていました。時間は大体6時半くらいだったような。ご飯時はお茶も一杯無料です。ご飯を食べたら、山頂に行く時に持って行かなかった荷物をピックアップ。忘れ物がないか要チェックしてください!
その後の下山用にドリンクが必要な人もここで買っておいたほうが良いです(ガイドさんも教えてくれますが、その後8合目から5合目まで買える場所はありませんでした)。
山頂でのお鉢巡り
希望者は山頂にて、火口の周りをぐるっと一周するお鉢巡りができます。参加しない人は山小屋でご来光を待つようでしたが、体調も体力も大丈夫な人はぜひ参加してほしい!
登頂後ちょっとだけ休憩したらすぐに出発です。
お鉢巡りはご来光待つ時間含めて2時間ほど。風は強いし日が昇る前なので少し冷えましたが、ひたすら歩いていたので想像よりも寒くない印象でした。ご来光を見るスポットに向かう途中に山頂郵便局があります。前夜に書いたポストカードをしっかり自分たちで投函! 写真だけ撮り忘れちゃったけど、出せて満足。
ご来光は「剣ヶ峰」から。手前に急な坂道があってこれが結構きつかったのだけど、山頂でも一番高いところからみるご来光は最高でした。本当に。
しかも、今年イチのご来光だとガイドさんや他チームのスタッフさん方も言ってたから本当に奇跡でした。その後は影富士も! 「影富士」って全然意識していなかったし知らなかったのだけど、実際見たら感動します。
山頂では、御朱印ももらえるので御朱印帳を持っている方は忘れずに! 私は御朱印帳は持っていなかったので、代わりに7合目くらいでガイドさんが教えてくれた「SUPER 超小杖」という小杖ちゃんをGETしました。
「平成最後の小杖ちゃんだよ」という言葉にやられました。笑
これにも御朱印?いただけるので、かさばらないし、何か記念に欲しいなーという人はこちらもチェック!
下山について
山頂から下りて、ご飯も食べた後。8号目から少しみんなで降りたら、そこからはフリー下山です。各々自分のペースで下山します。
この下山が当たり前だけど下り坂続きで、しかもざっくざっくと踏み込むような石や砂利の道だからひざのサポーターを強くおすすめします!
ひざが弱い自覚はあったのに、何故か持って行かなかったので相当足が笑いました。本当に延々下るからひざの痛みが容赦なく襲ってきます。時間だけ守って自分のペースで下山しましょう。
■下山者チェックリスト&レンタル道具の返却
下山後に最初にしてほしいのが、下山者名簿へのチェック! これを見てガイドさんや添乗員さんはみんながちゃんと下山したかを確認して、帰りのバスの時間を決めます。
下山していない人がいると場合によってはガイドさんが戻って探すそうなのでこれは忘れずに! ちなみに張り出しの場所は「雲上閣」という着替えスペースやロッカーのある建物の入り口傍に貼ってあります。
私達はこれを見逃してそのまま先に着替えてしまったので、ガイドさん達にかなりご迷惑をおかけしてしまいました。すみません!
名簿チェックは絶対忘れずに!!!
レンタルした道具は、その場で返却します。雲上閣の1階トイレ近くにカウンターがあるのでそちらに持っていきましょう。
帰り道は温泉で休憩
下山後はいよいよ待ちに待った温泉です。「紅富士の湯」は露天風呂もあるし、ご飯も食べられます。1時間〜1時間半ほどの休憩の間に温泉に入ったり、お昼ご飯を食べたりフリータイム。この帰りの温泉がかなり気持ちよかった。しっかり体を労わってあげてください。
WILLERでの富士登山ツアーの参加を終えて
最後に大事なことを言い忘れていました。富士登山ツアーで大事なことは時間厳守!
ご来光もそうだし、出発や帰り時間など1人の遅れでかなり変わってしまうので山の方々は結構時間にシビアです。早め早めの行動を心がけてください。個人的にはトイレの列で時間をとられたので、トイレに行くなら休憩時間のはじめに行くおくことをおすすめします。
上りも下りもみんなでの行動中は、常にガイドさんが歩き方のコツや景色の説明などしてくれます。歩き方で言えば、ゆっくりゆっくり小股で進むこと。下り坂はかかとからつくこと。ちゃんと守っていれば、きつさや疲れも最小限にできますよ!
一人ひとりにくっついてくれるというわけではありませんが、しっかりケアしてくれるし点呼もちゃんとしているのでその面でも安心できると思います。
結構バタバタというかあっという間に過ぎてしまった2日間でしたが、初めての富士山無事登りきりました! 不安でいっぱいでしたが、行って良かったです!
登山中移り変わる絶景の嵐も最高でした。絶景好きはもちろんですが、私はとにかく「ジブリ好き」の人におすすめしたい!あらゆる光景で「あ!これもののけ◯みたい!」「◯をすませば!」とかって一々感動してました。極め付けは山頂での「風の通り道」。(行けば伝わるはず。笑)
普段運動ゼロな私でも行けたので、きっとみなさん行けるはず。十分な準備だけして安全に楽しんでください! WILLERさんなら初心者でもついていきやすいので、迷っている方はぜひご検討を。
持ち物おすすめなどは別にまとめたので、合わせて読んでみてくれると嬉しいです!