こんにちは、kicchanです。
ADといえどもお洒落したくてたまらなかった私。チキンなのでド派手な私服は着ませんでしたが、自分なりに楽しんでいたコーデを、ADとして気をつけるべきポイントを踏まえてご紹介していきます。
ADコーデは「汚れてなんぼ」
ADのお仕事は、ロケハンで動き回ってロケで動き回って、編集所(業界用語で「ハコ」という)に引きこもる。スタジオ収録がメインの人は、スタジオや局内を走り回る。
駆け回って走り回って汗だく。スタジオも外ロケも汗と埃とその他色々で自ら汚れに行くようなものです(言い過ぎ?)。
私は畑や海や森と自然が多い場所に行くことが多いチームだったので、風が強ければ砂が舞い上がるし、海で潮風に吹かれることもありました。時には何年も使われていない道具がしまってある倉庫に入ることや鉄鋼系の火花飛び散る工場にお邪魔することも。
ハコに引きこもる時だって、室内だからいいかと思えばお風呂に入れない日が続くこともザラ。男子も女子も関係なく同じ服を着ているのは当たり前の光景でした。
だから、白いシャツなんて絶対現場に着ていかないし、お気に入りのスニーカーも履きません。パンツはストレッチ性があって動きやすいもの。一応取材先に出向くので清潔感は意識するけど、それよりも露出が少なくて動きやすいもの。
それが基本でした。
ADのコーデ事情<トップス編>
早速ですが、1枚目は確か初期のロケハンの時の写真です。初めてとか1、2回目くらいの。まだ初々しい時期のものです。多分。
お洒落したいなんて言いつつ、大変手抜きコーデです。デニムシャツに、GUのスキニーパンツという謎の柄柄コーデ。今なら絶対にしないコーデです。肩にかけているのはADバッグ。
この写真の通り、こういう謎に奥まった場所にも行ったりするので汚れてもいい服は基本中の基本。汚れるからこそのこのコーデだと思います。
密かなこだわりは色があるものと柄もの。よく好んで着ていました。
理由は、土がついても汚れても目立ちにくいから。
汚れてもいいものを着ているからって、実際に汚れが目立った服を着るのは嫌です。仮にも女なので。だから生地や柄に気をつけて、汚れたとしても目立ちにくいもの、もしくはすぐに汚れを落とせそうな生地(撥水するものとか)をいくつか用意しておくといいと思います。
ユニクロやGUは安いし、遠慮なく汚せるので御用達。
ADのコーデ事情<ボトムス編>
次にボトムスの紹介です。
可愛い古着のワンピースを着たい!という気持ちをぐっと抑えて当たり前のようにパンツスタイルが基本でした。
スカートを履いたらダメ、という決まりはありません。編集所にこもる時や、デスクワークのみで外出がない日などはスカートでも実際問題ないはずです。が、いつロケハンが入るかわからない現場ではなるべくパンツでいた方が安心でした。
それか必ず着替えを持って行っておくとか。
ロケハンが急に入ったりと、今日帰れるかわからないというくらい先が読めない日々だったので、常に5日間くらいは泊まれるように下着から上下の服までフルセットで着替えをストックしていました。
これは1年目のロケハン時のコーデ。足元は裸足にクロックスなんて、社会人としてはどうかと思うコーディネート。たぶん水仕事があったんだと思います。
クロックスは社内で常に履いていました。デスクワークする時にも蒸れにくいし、色々動く時に脱ぎ履きしやすいので、これも必需品かもしれません。
パンツは見ての通りゆるっとしたシルエットのものを好んで履いていました。
動きやすさはもちろん、車移動も多いからこそウエスト部分もゴムだとか全体的にゆるっとしているものの方が体へのストレスが少なくて楽ちんです。
これは夏場は薄手のパンツですが、冬は毎日裏起毛のスウェットを愛用していました。
裏起毛パンツもユニクロやGUで毎シーズン買っていました(笑)
こちらも上下ともにGUのプチプラコーデです。スキニーはぴったりに見えますが実はウエスト部分がゴムタイプのイージーパンツ。ストレッチ性のあるスキニーなので動きやすさも◎。トップスはここでもプリントT。
上にフード付きのパーカー羽織っているんですが、これは日焼け対策に。
日焼け止めも塗りますが、塗り直す時間がない&塗り直せるような清潔な手が保てない(荷物運びなどで)こともあるので、日焼けが嫌な女子は羽織ものも1枚あると便利だと思います。
そしてパーカーにしろボトムスにしろ大事なのはポケットがあること。基本的にいつでも持っているADバッグですが、時にはバッグを置いて走ったり荷物運びをすることもあります。
そんな時にお財布よりも大切なスマホとペンと台本が入るくらいのポケットはあった方が良いです。
ADのコーデ事情<足元編>
ADは動きやすい靴が一番。ついでに言うとずっと履いてるから通気性が良いもの。
そういうわけで、先ほども触れたクロックスが大活躍です。
以前ADの必需品について書いた記事「たったのこれだけ!ADになる前に準備すべき4つのモノ。」でもご紹介しましたが、クロックスで過ごす時間がほとんどです。
スタッフルームでのデスクワークでずっとスニーカーなんてきついですもんね。だからと言ってスリッパはいざって時にそのまま外に出られない。
正直クロックスは全力疾走には向いていないんですが、局内での移動にはかなりおすすめです。楽だし、動きやすいし、足への圧迫やら負担やらが少ない気がします。
上の写真みたいに水場のロケハンに行く時はそのままクロックスで行っていたこともあったほどなので、もはや相棒でした。
そして、ロケの時はクロックスだとさすがに山場や畑は心もとないのでしっかり足を守るスニーカーをおすすめします。
この子は3代目くらいだったのですが、ハイカットでしっかり足首もホールドしてくれるので山登りの際にもトレッキングシューズの代わりにこれを履いていました。
ちょっと語ってもいいですか?
この子の初ロケが「山登り」だったんです。もはやそのために仕事の合間に買いに行ったくらい。
白い服は着ない!と先ほど書きましたが、やっぱり白に恋い焦がれまして…。思い切って白スニーカーを買い、絶対綺麗さ保ってやるー!と気合い入れて前日から強力防水スプレーをふきかけまくりました。
そうしたら、本当に汚れがほとんどつかずにロケが終わり。
現場でも「それ絶対汚れるじゃん」と周りのスタッフにめちゃくちゃ言われまくっていたので、下山後は本気のドヤ顔してやりました。
とは言っても、ちょっとした汚れはどうしても付いてしまうので、その度にウエットティッシュやらで丁寧に手入れしてこその、この輝きです。
実はこの写真もうAD辞める直前のロケハンでの写真なんです。
ADは限られた中でお洒落をする。
この写真はもうADに染まりきって色々心得出した頃。ADなりのお洒落を楽しみ始めた頃です。
夏バージョンと、
冬バージョン。
やっぱりゆるっとシルエットに動きやすくて、着心地が良いパンツスタイルがベター。
もちろん現場によってもっとちゃんとお洒落で綺麗な格好ができるところや、スーツを着ないといけないところ(収録中のみ)などもあるので、一概には言えませんが….。そういえば、報道やお昼の情報バラエティなどの担当であれば、もう少し女性らしいスタイルをしていた気がします。ブラウスとか。
ただバラエティやロケ番組だと綺麗な格好はしづらいかな、という感じです。
もちろん、ちょっとお堅い系の企業に打ち合わせに行く時は、もう少し綺麗めな格好をして行きます。何事もTPOは大切です。
ADコーデのまとめ
色々と書きましたが、結局のところNGコーデは特にないので、自由にお洒落を楽しむのが1番かと思います。
仕事もお洒落も楽しめるのがいいじゃないですか。早く現場に慣れて自分スタイルを貫けるようになれば、どんな格好してても「大丈夫かな?」なんて心配なくなるので、細かく考えなくて大丈夫です。ゆるっといきましょうね。