ADのお仕事

ウソ?ホント? ADの気になるウワサ「寝れない」編

「職業、AD」の気になるウワサを解決していく企画第1弾ということで、「寝れないって本当なの?」という疑問にお答えしたいと思います。

※あくまでも個人の経験をもとにしております。現場によっては状況が違うこともあります。


最初に言うと、正直 寝れます

睡眠時間で話すと睡眠時間0時間はさすがにありません。テレビ局のスタッフルームや廊下を覗けば、どの時間帯でもきっと片手に納まるくらいの人数、死んだように眠っている人が見つかると思います。きっと、他の一般企業のオフィス内に比べるとかなりゆるい空気なのではないでしょうか。

ただ、やっぱりウワサも本当。「寝れない」というのもあながち嘘ではありません。

どういういう意味かというと、ADはまとまった睡眠時間が取れない。このひと言です。


決まった時間に寝て、決まった時間に起きる。睡眠時間は7時間くらい。それが一般的な社会人の生活だと思います。ですが、ADの生活では決まった時間に睡眠をとることができません。今はずいぶんと労働環境も整ってきているようですが、当時の私の平均睡眠時間は3〜4時間でした。

最初の頃は24時を過ぎると猛烈な睡魔に勝てず、寝ながら夜道を歩いていたことも。気づけば歩道脇の垣根に突っ伏す直前に意識が戻ったりなんてこともあったりで怖かったです。今となっては笑い話ですが、365日、全力で睡眠不足でした(笑)。


だからこそ、ADは隙間時間で上手に寝るという能力を身に付けるのをオススメします。そして本気の「どこでも寝られる」という特技。移動時間、待ち時間、そしてロケ後や編集後、次の作業までのちょっとした空いた時間。

ADはロケのスケジュールを組むことも仕事の1つなのですが、AD生活に慣れてくると、移動時間中の自分の睡眠スケジュールまで考えるようになります。例えば、2時間の移動時間のうち、最初の1時間のうち30分は電話や資料整理をして仕事を片付ける、次の30分でお弁当を食べる。残りの1時間は寝よう!という風に。

少しでも寝る時間を作ろうと本能的に必死になるのはADの性です。


ADと言えども、人の子。眠たくなるし、寝なきゃ体力が持ちません。ADなんて体力がいちばん必要なんだから少しでも寝ましょう。そもそも眠たい頭で仕事しようとしたところで、何も始まらなければ終わりも見えません。

ロケや会議といった大事な大事な場面でなければ、スタッフルームで頭かくかくしてたって基本的に怒られません。むしろ、寝るのも大事な仕事です。きついからこそ、積極的に休むことをオススメします。

そのうち、折り畳み色の椅子の上でさえ寝られるようになりますよ。

 

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kicchan
元番組ADのフリーランス 旅とお洒落がすき。