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一体どう違うの? プロデューサーとディレクターの違い

今回ご紹介するのは、「プロデューサー」と「ディレクター」の違い。テレビ業界界隈で働くとその違いは自ずとわかるのですが、私も業界に入るまでは全く違いがわかりませんでした(就活時に説明を受けてもなお、です)。なので、素人でも簡単に理解できるようにお伝えできればと思います。


プロデューサーとディレクター

プロデューサーやディレクターの違い。業界に入るのであれば、知っておいて損はないですよね。でも実際に頭だけで理解するのは何故かなかなか難しい。私も就活中に自分で調べたり、某局のプロデューサーさんが熱心にしてくれた説明を咀嚼しようとしたけれど、全く理解できませんでした。

だから、正直これは現場に入ってから感覚で理解する方が良いと思うし、むしろそれで遅くないと思います。

でも、やっぱり気になる人もいるはず。ということで、なるべくわかりやすく説明できたらと思います。

 

P(ピー)=プロデューサー

プロデューサーとはひと言で説明すれば、番組のいちばん偉い人。学校で言うと校長先生のような立場です。直接、教室を動かす担任の先生ではなくて、学校全体のことを考えて動く、校長先生です。

プロデューサーにもチーフなどのランクのようなものが少なからずあり、それによって多少やることの違いはあるのですが、基本的には「お金」と「人」の管理をしている人です。

その番組にどれだけの予算があってどれくらい使えるのかだったり、俳優のキャスティングをしたり。現場にも来ることがありますが、そんなときは大体「演者ケア」と言って、俳優陣のお世話(=サポート:次どう動くかという連絡だったり、普通に世間話していたりも。笑)

何かが起こった時に頭を下げてくれるのもプロデューサーです。トップに立つからこそ、すべてにおいて責任を持ち、いざという時には番組スタッフを守ってくれる方々です。

 

 

D(ディー)=ディレクター

ディレクターは、現場でのリーダー。学校で言うと、クラスをまとめる担任の先生のようなイメージです。学校全体のことを考えると言うよりは、クラスのことを考えて動く人、ですよね。ディレクターももちろん番組全体のことを見つつではありますが、どちらかというと現場(スタジオ収録やロケ)において、進行する人です。

どんなところでロケをするという詳細や当日のスケジュールなどは主にディレクターやAD(アシスタントディレクター)がメインとなって決定してから、プロデューサーなど含めた全体に通達する流れ。

また収録やロケと言った現場だけではなく、撮った映像を繋げて番組としての「作品」を作る「編集作業」もディレクターの大事なお仕事です。ドラマやバラエティなど、どんな番組でも、普段私たちが観ているとおり、しっかり始まりから終わりまで流れがあって、途中笑えるところや泣けるところがありますよね。そのストーリーを考えるのもそうだし、画面に表示されている「テロップ」を考えるのもディレクターなんですよ。

業務の膨大さで言えば、多分プロデューサーよりもディレクターの方が過酷です(笑)。

 


 

 

という感じで、プロデューサーとディレクターの違い、なんとなく伝わったでしょうか。プロデューサーがお金や人など細かいところを管理している分、ディレクターは番組内容に集中して、現場の進行に務められるということです。

今回はざっくりと説明しました。基本的にはどの番組のチームにもプロデューサーもディレクターもそれぞれ複数人います。現場によっては階級的なものがあったりもして複雑かもしれませんが、最初はこれだけ理解できていれば十分かと。

どうか、少しでもお役に立てれば嬉しいです!

 

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kicchan
元番組ADのフリーランス 旅とお洒落がすき。