INTERVIEW

#03 働くことと好きをやること。「たなゆりの、東京ダイアリー」

 

今回の「わたしの、東京ダイアリー」では、都内でパラレルワーカーとして働いている、たなゆり(@0144_yrn)をゲストにお迎えしました。

契約社員×ホームクッキングアドバイザーの二足の草鞋を履く彼女。一度はOLの道を選んだものの、“料理”という自分のやりたいことを実現するために選んだ、いまの働き方。その夢の叶え方やこれからについて、聞いてきました!

田中 ゆりな

平日はOL、週末は料理家の
ホームクッキングアドバイザー。
グラノーラ販売、レシピ開発、商品PR、料理教室などの活動を行なっています。
働く女子からママになるまで、ライフスタイルに寄り添った提案のできる「ホームクッキングアドバイザー」として主にInstagramに料理の発信をしています。

Twitter:@0144_yrn
Instagram:(料理)@yrn_pn /(日常)@tana_yuri

#03 たなゆりの、東京ダイアリー


— たなゆり、今回はお時間ありがとう!まずはじめに、たなゆりのこれまでの経歴をお願いします!

大学を卒業したあと新卒で保険会社に入社したよ。そこでは営業職でOLを半年間やってたんだ。その後、百貨店で販売員を1年、ベンチャー企業での営業を2年半。それらを経て、いまは契約社員として働きながらフリーランスで料理のお仕事をやってるよ!

— お料理はいつからお仕事として始めたんだっけ?

お料理を本格的に始めたのはOLを辞めた後で、最初は料理教室を2ヶ月に1回開くことからスタートしたよ。そこからレシピサイトに自主開発レシピの納品、マルシェでのグラノーラ販売のスタート、作り置きの家事代行と幅を広げていった感じかな〜。

今年は、料理学校のPRとかレシピ開発も携わらせてもらったよ。来年からは、パッケージ型の料理教室開催を視野に入れてて、今はちょうど計画を練っているところです!

— おお、さらっと告知が!(笑)卒業前から料理の仕事をしたいという野望はあったんだよね。OLを卒業したのは料理の仕事に専念するためだったのかな?

結果的にOLを辞めた後に料理をすることになったけど、前の仕事を辞めた時は料理をするためだけが理由ではなかったなぁ。あまりにも仕事がハード過ぎて自分の時間を確保できていなかったのが一番の要因かも。

料理に関しては趣味みたいな感じでお料理教室とか通えたらいいな〜とは考えてたんだよね。でも実際働き始めるとその時間というか休日さえ満足にとれなくて…。ずっとこの生活やってたら好きなことも何もできないじゃんって悩んでたから、それを解決するために辞めたような感じだね。

—  確かに入ってみて思ってたのと違う!って言うのはよく聞く話だよね。でもそんな中で「料理も仕事にしよう」と思ったきっかけって何だったの?

自分に嘘がつけなかったからかな〜。作った料理を人に食べてもらった時に「可愛い!美味しい!また食べたい!」って笑顔で言ってもらえてね、ものすごくやりがいを感じた。だからかな、料理をすると言っても飲食店という形ではなくて、もっと人と寄り添った形で料理の道を実現したいなって。

その想いが強くなって、ちょうどOLも辞めたタイミングだったし、これからはOLの仕事だけにコミットせず料理もやっていこうと強く思ったかな。

夏に会社を辞めて冬には自主開催の料理教室を開いたから、一度決めてからは割と行動は早かったね!

— 辞めよって決めてからの行動力すごい!でも会社に「辞めます」って言うのは結構勇気が必要じゃない?

わたしの場合は割と最初から自分が好きなこととかやりたいことは周りに伝えるようにしてたからそうでもなかったかも!

伝える相手にもよるけど、それとなく「自分はこういうのが好きです」「本当はこういうことがやりたくて」っていうのを伝えておけるといいよね。印象付けというか。それは後々自分が動きやすくもなるってこともあるし、周りがその希望に沿ったお仕事を持ってきてくることもあるからね。

— ほお!たなゆり、策士だね!いまは色々経てパラレルワーカーという働き方になると思うんだけど、そもそも料理一本というよりはパラレルキャリアを視野に入れてたの?

うん、そうだと思う!わたし達の就活の頃ってまだ今ほど複業とかパラレルキャリアってメジャーじゃなかったんだけど、運良く感度高い友人がいてね。その子に「副業しながら働くということも可能だしこれから必要になると思うよ」って教えてもらって、その時からなんとなく考えてたんじゃないかな。

ただ当時は実際そういう道をどう進んでいけばいいのかわからずに、ぼんやり「料理が仕事になったらいいな」って意識してただけで。とは言っても色んな場に出向いて常に相談したりはしてたよ。

— そうなんだぁ。やっぱりちゃんと自分がやりたいことを考えたり、人に会いに行くって大切なんだね。だけどせっかく頑張って入った会社を辞めて、キャリアチェンジしたり複業という新しい働き方を選択するのってものすごく勇気が入りそう。その辺は不安はなかった?

仕事として始める不安は、あんまり無かったかもしれない。
経験値的なところでの不安もこれから勉強していけば問題ないと思っていたし、料理は日常で活かせるスキルでもあるから、もしも失敗したり仕事にできなかったりしたとしてもプラスになるかなって。

— 確かに!料理ってできて損はないよね!でもたなゆり自身かなりポジティブなんだなって思った!

そうだね、ポジティブだと思う!(笑)あとは、ありがたいことに、周りに自分の理想に近い働き方をしている人がいたし、大学の先生も外部講師がたくさんいたりという環境も良かったのかなって思うよ。そのおかげで何となく仕事として成り立ちそうなイメージは最初からあったんだよね〜。不安解決がしやすい環境だったというのもラッキーだったな。

— 理想の働き方をしている人が周りにいると心強いよねぇ。じゃあここからはたなゆりの今のことを聞いていこうと思うんだけど、今はお料理と契約社員とのパラレルキャリアってわけだよね。側から見ると、料理のお仕事も準備とか大変そうだなって思うんだけど、2つの仕事はどんな風にやりくりしてる?

契約社員は平日週4日で、土日を含めた週2、3日は料理の仕事をしてるよ!
実は少し前まではそういう風に分けてなくて、契約社員の仕事終わりに料理の方の打ち合わせを入れたり、会社への出勤が遅い日は朝に打ち合わせしてから仕事に向かったりなんてこともしてて!(笑)

毎日毎日契約社員の仕事と自分の仕事とを朝から晩まで詰めてたからパンクしそうだったんだよね!さすがにこれは無理だーって思って、会社に相談して今のように働けるようになったんだ。

— そんな大変な時期もあったんだね!わたしもシフトに関して会社の人と相談した経験はあるんだけど、あれってなかなか言い出しにくくない?

今の会社はそうでもないよ。確かに新卒の頃は自分も入りたてだし相談しづらかったな〜とは思う。
でも、最初にも言ったように、予め自分がやりたいことを周囲に伝えてさえいれば、随分と話しやすくなると思うな。わたしはいまもなるべく、自分の希望は口に出すようにしてる。

— 自分でちゃんと行動しやすい環境をしておくことは大切だね。ただ気になったのは、いまは1週間の中で契約社員と料理の仕事のバランスがうまく取ってるとは言え、週7日働いてるよね。息抜きとかはちゃんとしてる?

ランニングしたりちょっと遠出したり、あと美味しいものを食べたり!ちゃんと息抜きできてるよ。疲れてるな〜と感じたらひたすら寝てるし(笑)どうしても心が折れそうな時は、友達と電話やカフェで話したりして頭の整理して気持ちを切り替えてる。

— それを聞いて安心しました(笑)仕事が詰まってる人ほど自己管理も大切だもんね。いまの働き方になって、大変なことや良かったことをそれぞれ教えてもらいたいな

大変なことは、帰宅後に始まる第二ラウンドへの気持ちの切り替え!
料理の仕事の準備を会社の仕事終わりにやることもあるから、休憩中に今日やる事や連絡事項を整理してるんだよね。まあ大変ではあるけど、それが「やるぞ!」とスイッチが入る瞬間でもあるかな〜。

良かったことは、平日のお休みにイベントの打ち合わせや作り置きのお仕事を受けられるようになったこと。いまの働き方にしてから土日も少し余裕ができて、遊びの予定も増やせたのは嬉しい!今年は、ゴールデンウィークにセブ島にも遊びに行けたよ!

あとは仕事を1日に詰め込みすぎてた経験があるから、毎月、料理関連の仕事の管理は、ワークシートと手帳への記入をこまめにして、頭の中の整理も欠かさずやってる。これをやることで、時間の余裕が出来てゆとりができて楽になりました。

— やることの可視化だね!ちゃんと管理することで次にやるべきことも見えやすくなるからいいのかもね〜!そうやって自分が働きやすいように環境を調整しながらここまできているたなゆりだけど、いまの一番の夢ってなあに?

すぐに出来ちゃいそうなことだと、海外の料理を学びに行くこと。中でも韓国でのキムチ作りはすぐにでも行きたいな〜。
旅行ついでに体験してきたものを自分のスキルにして、作れる料理のレパートリーを増やしたいなって考えてる!

仕事の全体的なことで言うと、フリーランスのお仕事で3本収入の柱を作ることも目標の1つ。もしどれか1つ柱がだめになったとしても、まだ別の道で進めるよという形を作りたいんだよね。

グラノーラ製作や作り置きの家事代行は、少しずつ仕事として成り立ってきているから、あとは料理教室の実現。今度、約5年ぶりに料理教室を自主開催するからドキドキしてる!

プライベートで言うと、普通かもしれないけど家族を持ちたい!ご飯を作ったら食べてくれる人たちがいて、一緒に味わえたらいいなって思うようになったんだ〜。

正直今までは何となく結婚したいとか言ってただけで、あまり現実的に考えていなかったんだけどね。作り置きの仕事で色んなご家族と出会うようになってから「どうして料理したかったのか」とか考え直してて、そうしたら「家族」がキーワードだなってたどり着いて。

ママになっても仕事はしたいから、それを続けられる土台作りも必要だよね。って結局仕事の話にもなっちゃうんだけど(笑)

これまでに、仕事もプライベートも1人でやれるものはある程度満足するところまで色んなことをやらせてもらったからこそ、誰かと一緒に体験したいという気持ちが強くなったのかも。プラス、人と一緒に成し遂げると、達成感の感じ方が全然違うなってことに気が付いてから心境の変化があったように思うな。

— いまその夢にどれくらい近づいてると思う?

手っ取り早いとろこで言うと、旅行ついでの料理教室は来年にでもできそうだよね!

仕事的には、体感としては1/3くらい近づけてるのかなって思ってる。さっきも言った通り、これまででやりたいと思ってたことはある程度達成してるから、今後は次のステージに進もうとしてる感じ。

作り置きやグラノーラ販売って1人でこなしてるけど、料理教室は少し人と関わることが増えるから、そこが達成できるともう少し夢に近づけそうと思ってるよ!

プライベートの恋愛に関しては、昨年はやたら仕事にコミットして避けてた節もあるんだけど、家族欲しいとか言うからには、ずっとは避けられないもんね!口に出さないと始まらないのかなと思ったので、今回こちらでもお伝えさせていただきます(笑)。

— 最後に今後頑張りたいことは?目標とか意気込みをどうぞ!

料理のお仕事の割合を増やしていきたいというのが今後も変わらず頑張りたいこと!あとは、食べることが多いとどうしても太りやすくなるから体型にも気をつけたい(笑)

料理教室は、最初はわたしも同じ立場で伝えられる働く女子向けの料理教室からやってみて、そのあと家族が出来たら子連れ参加OKの教室にしていったり、自分のライフステージに沿った形でやっていけたらいいな。

キラキラしてる料理教室というよりは相談しやすくてこれならわたしにもできるというものをやっていきたいなって思ってます。

自分が生きやすいように、楽しめるように、理想の形を追いかけ確実に形にしているたなゆりのお話。

自分がやりたいようにやるために、周りの人にも予め自分の気持ちを話しておくっていうのはなかなか恥ずかしいこともあるし躊躇することもあるんだけど、大切なんだなあと改めて感じました。
理想を現実にするために、しっかり自分を知って、一歩一歩着々と進んでいきたいですね!そして仕事も恋も全力で楽しみたい!!!

たなゆり素敵なお話ありがとう〜!

 


撮影・文:ki.

また、インタビュー受けてもいいよ!という心優しい方からのお声がけもお待ちしております。

 

 

ABOUT ME
kicchan
元番組ADのフリーランス 旅とお洒落がすき。