ADのお仕事

最初が勝負!1年目で愛されADになる方法♡

こんばんは、kicchanです。

大胆なタイトルを付けてしまいましたが、ありがたいことにAD時代は自覚を持てるくらいには、周りの方々にはずいぶんと可愛がっていただきました。そんな私が現場に早く馴染むために、特に1年目に意識をしていたことをお伝えします。どんなお仕事もそうですが、ADもやはり例外なく人間関係が大事な仕事。いかに早く現場に慣れるか、馴染むかがその後の仕事に影響します。


現場に配属されたばかりのADは、言葉通り右も左もわかりません。何をすれば良いのか、何をするべきなのか判断ができないので、初めての現場は本当にお邪魔虫です。でもそれは仕方がないことなので心配する必要はありません。 周りのスタッフも初めてで動けるなんて、良い意味で期待していないので安心してください。そしてその状況は逆にチャンスでもあるということを覚えておきましょう。ADにとって仕事ができるかできないかはもちろん大切です。ですが、それよりもまず大事なのがいかに早く現場に馴染むか、皆とコミュニケーションが取れるか、可愛がってもらえるかではないかと思います。

 

やれることがないからこそ、小さなことでも目の前のやれることを全力で大げさにやることが、愛されるADになるための秘訣です♡

愛されるADになる秘訣①:挨拶は自発的&積極的に

当たり前ですが、やっぱりどこでも「挨拶」は基本中の基本。普段は決まったメンバーとスタッフルームでデスクワークをしたり、ロケハンに出たりするのですが、いざ撮影現場に入ると想像以上のスタッフの多さ。最初は驚くことと思います。カメラの裏にこんなに人がいたなんて。

カメラや音声などを担当する技術チームに照明チーム、ロケバスの運転を担当するドライバーチーム。そして出演者につくメイクさんやスタイリストさん。忘れてはならない出演者。

初めてだらけの現場に、初めて会う人がたくさんで、頭も胸もいっぱいいっぱいになるかもしれませんが、そこで殻に閉じこもってしまうのはNG。緊張するからこそ、逆にぐいぐい挨拶をしていきましょう! 勇気がいるかもしれないけれど、挨拶をすることで自分の緊張もほぐれるし、相手が話しかけてくれるきっかけにもなります。

このきっかけ作りがとても大事。他にやれることがないからこそ、今のうちにと思って自分の顔と存在を他のスタッフにアピールするのです!  元気に笑顔で積極的に! そうすれば、「あ、今日からこんな子がはいったんだ」という印象づけになりますし、「この子はよく挨拶するな」と、すぐに覚えてもらえますよ♡

愛されるADになる秘訣②:現場での「声出し」は誰よりも大きく

挨拶と同時に頑張りたいのが「声出し」です。私自身、ADになりたての頃はこの声出しを頑張ろうと、常に誰よりも大きく声を出すように意識していました。声出しとは、現場での進行状況をチーム全体に知らせる役目があります。常に、今の状況をスタッフ全員で把握するために欠かせないことです。

撮影中は、小道具や料理の出し入れや、カメラのテープ入れ替え、移動など、撮影を中断するタイミングが多々発生します。現場には、カメラの前で動く人だけでなく、裏で準備に徹している人もいます。それぞれのスタッフがそれぞれの方向を向いて役割を果たしているので、制作チームが声を出し合って、「◯◯待ちです!」「テストします!」などの声かけをすることによって状況をシェアするのです。

最初は少し恥ずかしいかもしれません。ですが、時間との戦いである収録現場において、現場の進行をスムーズに進めるためにとてもとても重要なことなので、ぜひ頑張ってみてください。ここで声を出すか出さないかで、周りのADともグッと差がつきますよ♡(私もこの声出しのおかげで、いち早く出演者にも覚えていただいたように思います)

愛されるADになる秘訣②:荷物をてきぱき運ぶ

現場ではありとあらゆることに対処するスキルが求められますが、荷物運びもADの立派な仕事の1つ。ADになりたての頃は、声出しと同じくらい荷物運びも率先してやっていました。というのも、その2つしか自分ができる仕事がないと強く自覚していたからです。少しでも役に立ちたくて必死でした。

いくつものクリアケースを台車に乗せて、撮影現場、スタッフルームなどなどあらゆるところへ荷物を運びます。特に女性は最初の頃は体力的にとてもキツイかもしれません。これこそ本気の体力勝負!

ただ運べば良いのでなく、どの撮影にどの荷物が必要で、どこに運び込むか頭も働かせなくてはいけません。それを考えながらやっていれば、自ずと現場の流れも見えてくるから積極的にやりましょう!何よりも最初の頃は、この「荷物運び」だけでも仕事をしている感が出せます! これ大事(笑)!

私は2回目くらいのロケで船上での撮影に参加したのですが、ディレクターに「小さい新人が、すごく揺れる船の上で重い荷物を持ってて心配になったんだよね」とその後ずっと言われるくらい、その時の印象が強かったようです。つまり、荷物運び1つでディレクターの印象にも残るってこと! 

ポイントは、てきぱき・しっかり荷物を運ぶこと。なよなよしてたら逆効果だから気をつけてください。

AD1年目だからこそ、小さな仕事を全力で

今回ご紹介した3つはどれも、私が実際に1年目のはじめの頃、特に意識して実践していたことです。何度も書きましたが、実際に周りのスタッフには早い段階で覚えてもらえてたという自覚もあります!

現場でうまく動けなくても、最初の頃はちょっとした目の前のことを全力でやるだけで「この子やるな」と思ってもらえるんです。この印象がADにとってはすごく大事。侮ってはいけません。ないがしろにしがちな「挨拶」「声出し」「荷物運び」を誰よりもしっかり!てきぱき!積極的にやりましょう!

最初のうちに小さな仕事を全力で!

 

 

ABOUT ME
kicchan
元番組ADのフリーランス 旅とお洒落がすき。