CULTURE&LIFE

成田空港。あの日の記憶と新しい旅立ちの日に。


いよいよ、その時がきた。


ちょうど7年前の3月。

人生初めての海外・ドイツに向かうべく、同じく初めての成田空港に降り立ったときのことを思い出した。


成田空港は福岡からミュンヘンまで行く際の経由地。

初めてづくしで余裕がなかった当時。確かに成田空港を経由したこと記憶しているものの、成田空港のどのターミナルのどの場所だったかまでを正確には覚えていなかった。


ただ先輩たちと食べたマクドナルドだけは覚えていて。


これまで第2・第3ターミナルでは見たことがなかったからもしかして今回の第1ターミナルで見つけられるのでは、と急に思い出して探してみた。


チェックインをして保安検査場も通過し、長い搭乗口までの道のりの途中で見つけたマクドナルド。

当たり前だけれど街中で見るそれと特に違いはないはず。


だけど、カウンターやイートイン席を眺めていればなんだかとてもエモく感じられた。


19歳だったあの時はまだ海外のことなんて何も知らなかったし、初めての海外どころか初めての飛行機に終始緊張していて(いつ落ちるやもしれないと)どぎまぎしていたのが懐かしい。


絶叫系が苦手なワタシは飛行機があまりにも怖すぎて、もう二度と乗るもんかと心に決めた気がする。


だから未来の自分がロングフライトの機会を得るなんて、しかも1人で海外に行くことになるなんて1ミリも想像できなかった。

ドイツに行った時の搭乗口前の待合。


あの時ルフトハンザで旅立った搭乗口のとなり47番搭乗口が今日の出発場所。


ほとんど記憶がないと思っていたのに、いざ来てみると当時の出発直前の記憶も蘇ってきた。





今日こうして1人マルタに旅立つ夜。


これが初めての海外1人旅。


留学するという実感はまだこれっぽっちもないくせに、正直とても胸はどきどきと高鳴っている。緊張している。

あと半日ちょっとの時間のあとにはもうマルタの朝を迎えているだろう。

その時の高揚感を想像しながら、今日はちょっとだけ感傷に浸っていようか。

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kicchan
元番組ADのフリーランス 旅とお洒落がすき。