ADのお仕事

コネがなくてもテレビの仕事はできる!4つのADになる方法

 

「あ、そうだ、AD(アシスタントディレクター)になろう!と、最初に思いついたのは就活中でした。

それまでは東京のキー局を受けたり、とりあえず名の通った「大手」企業にこだわっていて、正直職種についてはあまり考えていませんでした

というよりも、お恥ずかしながら企業調べも自己分析も足りておらず、圧倒的な知識不足でして…。

マスコミ業界を目指してはいたけれど、テレビ局がいいのか、制作会社がいいのかといったこだわりもなければ、ディレクター・プロデューサー・アナウンサー以外にどんな職種があるのかさえほとんど把握していなかったと思います。

 

その最中急に思いついた「AD」という手口(職業)。これなら、コネも学歴も特にない自分でもテレビ業界に入れるのでは!と突然閃いたんでしょうね。

でも、就活半ばから急いでADについて調べ始めても、欲しい情報ってなかなか集まりませんでした。

周りに東京のテレビ局で働いている知り合いなんていなかったし、ネットで調べても「寝れない、帰れない」というネガティブ要素ばかりヒットしていたのを覚えています。

この記事は、当時のわたしと同じようにADについて調べているけど、欲しい情報が見つからずに困っている就活生に向けて。

「ADにはどうやったらなれるのか」という点でご紹介していきますね。

少しでもヒントになれば嬉しいです。

※この記事は、以前noteに公開した記事のリライトになっています。※

 

実際に業界内で働いたからこそわかった、ADになる方法。簡単にあげると次の4つの道があります。

  1. テレビ局に就職
  2. 制作会社に就職
  3. 派遣会社に就職&登録
  4. アルバイトからそのまま継続

 

普通テレビを見ているうえではテレビ局や制作会社なんてほとんど意識しないかと思います。実際わたしも学生の頃は、それぞれの違いなんて知りませんでした(就活生としてはどうかと思うけれど)

ではこの4つの就職先やなり方でそれぞれどんなメリット・デメリットがあるのか?そんなところを説明するので、自分はどこを目指したいのかを考えるにあたって参考にしてみてください。

1 テレビ局に就職(正社員・テレビ局員)

一般的にテレビの仕事と聞いてイメージされるのは「テレビ局員」ではないでしょうか。

テレビ局員=ADと考えられる人はあまりいないかと思いますが、実はこれもADになる方法の1つです。

テレビ局に就職したからといって、もちろん全員がADになるわけではありません。テレビ局も一企業ですから、社内には様々な部署が存在します。

各局名称には違いがあるかと思いますが、一般的にADになれるケースとしては、入社1〜2年目で「制作部」に配属され、かつどこかの番組チームに属した場合。

ただ、あくまでもテレビ局員としてのADは通過点に過ぎないので、「ADになりたい」と思っている人よりも、将来を見据えて、ちゃんと通過点として捉えることができる人に向いています。

局員のメリット

局員になるメリットはずばり、正社員・収入・福利厚生!

正社員であること:

何と言っても、局員、つまり正社員は肩書きが強い。印象が良い。というのが最大のメリットではないでしょうか。


周りの人に「テレビ局で働きたい!」と言うのと、ただ「ADになりたい!」と言うのとでは、印象も安心感もかなり変わると思いませんか?そもそも、テレビ局の人というだけで大物感がありますよね〜。

収入・福利厚生:

収入面での安定も圧倒的かもしれません。残業代とボーナスが出るのも大きなポイントです。正社員だから制作会社以上に勤務管理はしっかりしています(昔はそうでもない場合もあったようですが、今の時代はその辺り厳しくなってきましたよ)。

収入がある割に普段遊びに行く時間が少ないため、貯金もできます(ストレス発散にネットショッピングばかりしていなければの話ですが…)。

局員のデメリット

正社員であること:

正社員であることはメリットであると同時に、人によってはデメリットにもなり得ます。

繰り返しますが、テレビ局といえども一企業。つまり、部署移動があるということです。新卒の場合、最初の配属先が希望通り「制作部」になるかもわかりません

仮に制作部所属になれたとしても、すぐに部署異動になる可能性も。

だから、絶対に制作現場に関わりたい人はテレビ局以外の道も考えてみることをおすすめします。

ただ逆に言えば、制作が合わないと感じたときに逃げやすいです。すぐに希望が通るかどうかは別として、他部署に異動を希望することができます。

これは自分の体調面やメンタル面などで立ち止まりたくなったとき、自分を守るという意味ではかなり大切な部分だと思います。

ちなみに、テレビ局はツテや学歴がないと就職が難しいのか?
これは間違いではないけれど、必ずしも正解ではありません。

実際高学歴の人が多かったけれど、地方出身の人もいました。頑張るに越したことはないけれど、学歴、ツテなしを理由に諦める必要はないと思います。

 

2 制作会社に務める(正社員・契約社員)

あまり知られていないと思うのですが、1つの番組を作るのに、大きくわけてテレビ局チームと、制作会社チームとがあります。その2つが共同で現場に入ることで番組のチームが成り立っていることがほとんどです。

制作会社とは名前通り、番組を制作する会社です。

もちろん、制作会社にも経理や総務、また技術系チームなどが存在することもありますが、絶対に制作スタッフとして働きたい場合には、テレビ局よりも制作会社の「制作部」を希望する方が確実かもしれません。

制作会社のメリット

制作部に入りやすい:

最初に、テレビ局は部署異動があるとお話しました。
一方制作会社では、事務系スタッフと制作スタッフは最初から別で募集されることが多い印象があります。

つまり、新卒から確実に制作スタッフを目指せるということです。

色々な局と仕事ができる:

テレビ局員の活動の場が局内(自局の番組)に限られるのに対し、制作会社のスタッフであれば、1つの局に縛られることなく、複数の局の番組に携われる可能性が高いです。
※どこかの局系列(例:日テレアックスオンなど)でない限り

制作会社によって関わりのある局や、番組がほぼほぼ決まっていることも多いので、希望の局があるならリサーチは必須。

これは各企業のサイトであれば「企業説明」や「取引先」から確認ができます。参考になるのでぜひ確認してみてください。

 

制作会社のデメリット

お金の管理:

制作会社によっては、番組の仕込み段階で使う経費(買い出しの際の支払いなど)を自費で先払いするところもあります。そういう現場やチームだと、予算管理が曖昧なことも。

聞いた話ですが、自費出費が重なり自分自身の貯金に影響がでたADもいるということでした。(そうなると、泣く泣く会社を辞める人も出てきます)

しっかりと予算管理をして予めお金を用意してくれるところも多いですし、むしろ上のようなケースは稀だと思いますが、先にチェックしておくに越したことはないかと思います。

逃げ道が少ない:

逃げ道がないわけではありません。
ですが、制作会社の制作部に入った場合はテレビ局入社の場合とは違い、いざとなった時に辞めるか続けるかの2択になってしまうかもしれません。

大きい制作会社であればデスク業務への異動もありえますが、選択肢が少なくなってしまうのは頭の片隅に置いておいた方が良いかも。

 

3 派遣会社に登録する

わたしは1番これに近い形でした。

といっても、わたしの場合はADの派遣もしているリサーチ会社への入社。つまり、制作チームに派遣されるADでありながら、立場的には一応「正社員」でした。

もちろん、本当に「派遣登録」のところもあるのでそれは必要であれば調べてみてください。

派遣会社のメリット

希望が通りやすい(かも):

どんな番組につきたいかなど希望を聞いてもらいやすい印象です。
というのも、テレビ局はもちろん、制作会社よりも幅広く各局各メディアとの繋がりがあるから。

スタッフ募集の時期やタイミングにもよりますが、受け入れ先が多い分、AD側の選択肢も多いのです。

あとは会社がどれくらいAD自身の話を聞いてくれるかという人間関係もあるとは思うので、その点は企業選びを慎重に。

 

経験値を増やしやすい:

テレビ局・番組と自分のやる気・体力次第では本当に様々な現場に行かせてもらえる可能性が高いのがポイントです。

特に年に数回しかない特番のスタッフになれば、年内に複数の現場を経験することも。

ADはこの現場の経験値が物を言うので、早く成長したい人や、色んな現場を知っておきたい人には美味しい立場だと思います。

 

逃げやすい:

何らかの事情で辞めたい、きついと思った時、現場変更の申し出をしやすいのも派遣の人ではないかと思います。

ハードスケジュールやきつい環境が続くADにとって、これは本当に重要事項です。
(もちろん社会人なので、個人のタイミングだけでなく番組のタイミングなども考慮して話し合うことにはなりますが)

とばれると現場も混乱しますが、「逃げること」は決して悪いことではありません。

自分の健康を生活を大切にしましょう。
逃げ道を作っておくのだって立派な仕事です。

派遣会社のデメリット

ステップアップしにくい:

ADはあくまでも通過点。
本当のゴールはD(ディレクター)やP(プロデューサー)になることですよね。このステップアップにはどうしても周りの評価や後ろ盾が必要です。

テレビ局や制作会社の制作部であれば、それは上司のプロデューサーやディレクターがしてくれます。その人たちに認めてもらうことで、ADからD、そしてその先にとあがっていける仕組みです。

しかし、派遣会社の上司はあくまでも派遣会社の部長や社長。彼らは現場のチーム編成とは別次元なので、直接的にはそのバックアップをしてもらえません。

なので、上へ上へと目指す人は、自ら現場でコミュニケーションを積極的にすることで人脈をつくり、現場プロデューサーやディレクターに認めてもらえるように頑張りましょう。

収入が少ない:

本当にこれに尽きます。
テレビ局や制作会社の正社員に比べると手取りはかなり少ないです。

考え方は簡単で、テレビ局から派遣会社、もしくは制作会社から派遣会社に支払われた人件費から、派遣会社の手取り分や手数料を引いた額がやっと自分の月収になるからです。

大体月収15万〜17万くらいでしょうか(聞けばCAさんなども初年度はこれくらいだとか。ブラックなところはどこも一緒かも)。

あとは、ボーナスや残業代が出ないのも痛いところ。これで経費先払いの現場に入ってしまえば、お金は貯まるどころか危険です。

 

4 アルバイトから業界入り

これはちょっとADをお試しでしてみたいという人向けです。

アルバイトからそのまま入るというパターンは少ないのですが(あまりのハードさにとんでしまう…)、制作会社や派遣会社では、期間限定のアルバイトを募集している場合も。

センスがあれば、そこからスカウトされて続けるパターンもあるようです。

人のつながりで成り立つことが多い業界なので、たまたま知り合いの業界関係者に誘われてやってみるというパターンは都内では少なくないとか。

ただ、軽い気持ちで入って続くはずもなく。本当に興味があった場合でも、あまりの理想と現実との差にその場限りという人の方が多いように感じます。

ちなみに、テレビ局もバイト募集はありますが、そこから社員になった例は聞いたことがありません。テレビ局社員になるならちゃんと、人事部を通した新卒・中途の採用試験を受ける必要があります。

ですが、テレビ局の空気感を感じるためにはよい経験になると思います。実はわたしも福岡時代にテレビ局でアルバイトをしていたんですよ。

 

どの道を通るかは、自分次第。

以上4つが、わたしが知っている限りではありますが、ADになる方法です。

収入面を重視するなら、テレビ局員か制作会社の正社員がおすすめ。色々な現場を経験したいなら、制作会社か派遣会社。

広い意味でテレビに関わる仕事がしたいと考えている人であれば、必ずしもテレビ局に就職することだけが正解ではありません。

わたしも、某キー局の採用試験ではお祈りメールをいただきました。
しかし次の春には、そのキー局の番組ADとして社内に堂々と出入りしていました。

「あの時外から見た景色の中に、いま自分がいる」と、面接の待ち時間にいた場所を通るたびに強く感じてはニヤついていました。

同じゴールに進むための道は、いくらでもあります。いま視野が狭くなっている人も、一度深呼吸してみてください。必ず、あなたらしくそこに行き着くやり方があるはずです。

 

ツテはなくて、大丈夫

そしてテレビ業界にツテなんてなくても全然大丈夫です。
知識も学歴も何もない状態で、しかも地方出身だったのにちゃんとテレビ業界で働けました!

ただ、一つだけアドバイス。

ADになるのは簡単だけど、続けることは難しいです。

他業界と例外なく、この業界、特にADはいつでも人手不足です。高望みしなければなるのは簡単です。

ただ、安易な気持ちだけならその先続けられません。
たったの2年の間で、1日でいなくなってしまう人、1週間で飛んでしまう人をたくさん見ました。

ミーハー心、下心がきっかけなのは全然アリ。むしろそれがあなたの原動力になるのであれば持っておくべきです。ですが、そのミーハー度が重要です。

絶対この人に付いていく!この人のために働きたい!!!!と、何があってもどんなにきつくても、そう強く思えるミーハー心を準備しておきましょうね。

 

ABOUT ME
kicchan
世界に通用する年齢不詳の童顔クリエイター。フォトブロガー・モデルをしています。 旅とお洒落と写真を通して「シンデレラストーリーは自分でつくる!」生き方をシェアしたいです。